肝がんの治療法「RFA」
肝がんの治療法の中で注目されてきている治療法があります。それは「RFA」と呼ばれるもので、ラジオ波焼灼療法というものです。名前の通り、ラジオ波を利用してがんを退治していく治療法なのですが、その方法はエタノール注入療法と似ています。
まず、超音波などの画像を確認しながら、体の外からラジオ波を放つ針をがんへ刺していきます。
がんに刺した針の先端から、ラジオ波を出し、それにより発生した熱を利用して肝がんを焼いていきます。
この治療法のメリットとしては、短期間で肝がんを消滅させることが期待できるという点が挙げられます。
今まで、高い効果があることで利用されていたエタノール注入療法では、3cm程度の肝がんを完全に無くすために4~5回行わなければなりませんでしたが、ラジオ波を利用したRFAを用いて治療すると、1回の治療で消滅させることができる能力があることが分かっています。
このようなことから、肝がんにおける生存率を高められる期待がある治療法として注目されています。
ただし、残念ながらまだこの治療法に対しては、保険適用外となっています。
患者の負担も時間の負担も軽減され、さらには高い効果が期待できる治療法ではありますが、残念なことにまだ保険対象外としての治療しかできません。
この先RFAでの治療実績が認められれば、肝がんの治療法として主流になっていく可能性がある治療法ですから、治療によって体本来の機能が低下することが心配な方は、お医者様と相談の上で取り入れてみてもいいかもしれませんね。